患者とセラピストの関係から夫婦に。その馴れ初めを紹介します。

結婚には不向きかもしれない・・・

結婚するまでは、10人以上の男性とお付き合いをしてきました。

 

喧嘩別れをしたことは1度もありませんが、私から一方的に別れ話を切り出すことがほとんどでした。

 

それというのも、本人が嫌いなわけではないですが、「この人と先はないな」と思ってしまった時点で頑張れなくなってしまうというのが自分の欠点です。

 

そのため、付き合う期間も1ヶ月~3年とふり幅が広く、長く付き合ったから結婚するというような考えには至らず、自分は結婚に向いていないのではないかとずっと思っていました。

 

結婚する子は逆に可哀想。

結婚に関して焦りはありませんでした。

 

高校生くらいの時は25歳で結婚して、30までには子供を授かって・・・と思っていましたが、実際25歳を超えてくると、今の自分の生活が楽しくてそれどころじゃなかったというのが正直なところです。

 

なので、35歳までに結婚できたらいいなくらいで思ってしまい、焦るどころが結婚していく友達を見て自由がなくなっていくのをかわいそうだと思っているくらいでした。

 

外人さんみたいで威圧感がすごかった!

出会ったきっかけは、私が病院にリハビリスタッフとして努めているときに、患者として来院したのが一番最初の出会いです。

 

旦那はフットサル選手でゴリゴリの体つきをしていたので、セラピストみんなで誰が担当するか会議をした際に、たまたま私が指名され、担当になりました。

 

最初の印象は顔もホリが深くて外人みたいですし、話し方もサバサバしていますし、一見チャラそうに見えますし、威圧感がすごくて近寄りがたい感じでした。

 

告白のセリフは「いいっしょ?」

通常は病院でのリハビリが終了すればあとは外来通院となるので、その後会うことはほぼないのですが、旦那の場合は選手として復帰するまで診てほしいという直接の依頼があり、継続して診ることになりました。

 

担当ドクターにも許可をもらい、病院以外の時間に体育館やジムに一緒に行き、トレーニングやケアを実施していました。

 

そんな中リハビリだけではなく、その前後で食事を一緒にするようになったりと、いつのまにかリハビリ以外の時間も一緒に過ごす時間が増えていきました。

 

そんな中、旦那が復帰までに時間がかかることや、ずっとボールを蹴ることができないことなどから苛立ちを隠しきれていなかったり、トレーニングの質が落ちる時期があり、このままだとダメだと思い私から食事に誘いました。

 

そこでリハビリについてはもちろん、一人の人間としても深い話をする時間が取れて、ここではじめてお互いがどんな人間かを知ったような気がします。

 

それ以降、2人でご飯に行く回数がどんどん増えていき、半年たったころに旦那からアウトレットに行きたいからついてこないかと誘われました。

 

このとき私の中ではあくまでも患者さんなので、これ以上のお付き合いは一線を引かないといけないと思っており、それを正直に旦那に伝えました。

 

そうしたら「それが何?」って簡単に流され、結局行くことになり、これが2人での食事以外の初めてのデートです。

 

その後何度かデートに行くようになり、旦那の方から「いいっしょ?」って軽ーい感じでお付き合いが始まりました。

 

このころは患者とセラピストという関係もあり、周りには隠すようにお付き合いをしており、付き合って1年位したころにはリハビリも終了していたので、旦那も「堂々としていればいいよ」と言ってくれて、隠さずにお付き合いを続けてきました。

 

チャラそうに見えて、誰からも慕われる人。

結婚を決断したポイントは、今までの彼を近くで見てきて「この人なら大丈夫」と思ったのが一番の理由です。

 

リハビリ期間中に思い通りにできなくて苦しんでいるのも見てきましたし、その時に誰のせいにもせず、ひたすら復帰するためにもがいている姿も見ています。

 

それに加え、そんな時にこそ彼の周りにはいろんな人が寄ってきます。

 

男女年齢問わず、いろんな人が彼の近くに来て、それは今でもずっと変わりません。

 

チャラそうに見えますが、誰よりもまじめでストイックな性格です。

 

ずれている人がいればかち構わず注意しますし、理不尽なことは言いません。

 

そういったところを、私は尊敬していますし、自分が一生尊敬できる人のそばにいたいと思ったので、結婚したのだと思います。

 

「好きだよ」とは言ってくれないけど。

結婚できて本当に良かったと思っています。

 

旦那は「好きだよ」とか一切言いません。

 

だから本当に私のことが好きなのかわかりません。

 

でもほぼ毎日「ありがとう」と言います。

 

記念日には何もなくても「いつもありがとう」「これからもよろしく」とシンプルに感謝の気持ちを伝えてくれます。

 

正直、旦那は他の人では手に負えないと思います。

 

自由で、フットサル優先なので家にいる時間はほとんどないですし、朝は仕事で早くて夜も練習で遅いです。

 

貯金もほとんどありません。

 

でも一番私のことを理解してくれてると思います。

 

私のことを否定することはありませんし、つらいときは何も言わずそばにいてぎゅってしてくれます。

 

もうそれだけで十分です。

 

相手を尊重していれば、一緒の時間が少なくても大丈夫。

私は付き合って結婚するまでに4年かかりました。

 

付き合った当初から同棲しているため、もう感覚は熟年夫婦のような感じでしたが、付き合ったころと今も何も変わっていません。

 

でも2年すぎたくらいで、旦那が結婚を考えているのか不安になった時期もありました。

 

このころから友達の結婚話をしたりして、どう考えているのか探りは入れていました。

 

でも旦那の性格上、「結婚したい」と私が言うのは絶対に違うと思っていましたし、旦那から結婚したいと思ってもらうまでは自分からは言わないと決めました。

 

そのために、常にきれいでいようと決めて、いろんなことに挑戦しました。

 

脱毛やエステ、運動、食事など自分がきれいでいるためにできることにはお金をかけました。

 

これに対して旦那は一切否定せず、綺麗になることに対して「どんどんやればいいよ」って後押ししてくれましたし、実際「綺麗になった」ってほめてくれました。

 

だからこそ、この人のためにも綺麗でいようと決めて、今も太らないようにトレーニングとエステは続けています。

 

結婚はお互いが必要としたらするものですし、この人の為に人生すべて預けれるかくらいのものだと思います。

 

結婚したら「我慢」だとか「不自由」だとかいう人がいっぱいいますが、それは自分の責任でもあると思いますし、無責任な発言だなと思っています。

 

自分が好きになって一緒になろうと決めた相手ですし、そのあとにその状況を悪く言うのは違うのではないかと思います。

 

同じ時間を2人で共有していくことになるのですから、自由がなくなって当然です。

 

でもそれが相手のやりたいことを制限するのはまた違うと思います。

 

実際、私たち夫婦はお互いにやりたいことをどんどんやっていますし、夫婦なのに休みが合うのは月に1回あればいい方です。

 

だからこそ、月1回の半日だけでも必ずデートする約束をしています。

 

お互いなくてはならない存在には間違いないのですが、同じ時間を共有しながら、お互い別々にやりたいことをやっているので、相手を尊重することが一番大切なのではないかと思っています。