
オラオラ系の人とばかり好きになってきました。
小学生の頃から少女漫画が大好きで、小学生の時から誰かしら好きな人はずっといましたが、高校を卒業するまで誰とも付き合ったことはありませんでした。
少女漫画をたくさん読んでいた中学生時代。
高校生になったら「私もこんな恋愛ができるんだ!」と意気込んだものの、特別かわいいわけでもなく、目立つ方でもなかった私にそんな機会はありませんでした。
高校を卒業し、専門学校に通うようになってからは、自分の好きな分野に進んだため、趣味の合う異性と知り合うことができ、はじめて彼氏ができたりもしました。
しかし、私が好きになる人は少女漫画では良くあるタイプのオラオラ系ばかり。
自分から好きになり、付き合うまではとってもドキドキするのですが、付き合ってからは疲れてしまう、そんな恋愛ばかりでした。
若さがあるうちに何とかしたいとは思っていた。
結婚に関して焦りはありました。
22,23歳頃からでしょうか。
特別かわいくなければ、男性の方から来てもらえる機会は少ない。
しかし、今はまだ若さがある。
特別かわいいわけでもなく、高収入なわけでもない私には「若さ」があるうちの方が、出会いの機会はあると思いました。
そして、私は一人っ子で両親も高齢のため、ひとりぼっちになってしまうまでの期間が他の人より短いと感じていたからです。
職場でも人付き合いは得意な方でなく・・・
出会ったきっかけは、私のいた職場に夫が入ってきたことです。
私は契約社員のような形で働いており、夫もそのような勤務形態での入社でした。
男性でそのような勤務形態で働いている方は少なかったので、若い男性である夫は契約社員の女性たちから可愛がられていました。
夫は明るかったので、職場のいろいろな方と仲良くしていました。
反対に私は、人付き合いがあまり得意ではないので、できる限り職場の人と仲良くしようとは思っていましたが、自分の本音はあまり口にしませんでした。
最初は「私とはタイプの違う人だからあまり関わることはないだろう」と思っていました。
彼が他の女性と仲良くしているのが苦しくなってきて。
夫と話すようになったのは、同じ趣味があるというのを知ってからです。
夫は声が大きいので、他の人とその趣味について話しており、それが聞こえた私は、思い切って後日夫に話しかけてみました。
その後、その趣味を2人でやろうということで、夫が声をかけてくれ、2人で休日に会うことになりました。
私には男友達というものがおらず、恋愛を目的とせず異性と2人で会う事はあまりなかったので、とてもドキドキしました。
当日、夫と会ってみて、びっくりしました。
というのは、今まで2人きりで会った男性は、私を「女」として見て、「女を落とすための優しさ」をくれるか、私を「自分の恋愛対象外」と判断して一歩引いた態度で接してくるか、どちらかだったからです。
そのどちらでもないただ一人の人として友好的に接してくれる夫が新鮮で嬉しかったのです。
そこからは、趣味関係でお互いが誘ったり誘われたりで、友人として半年ほど過ごしました。
同じ職場ではありましたが、職場では夫とほとんど話さず、2人で会っていることを職場の人には話しませんでした。
楽しい2人の時間が何かのせいで壊れてしまうのが嫌だったからだと思います。
しかし、夫は職場でいろんな女性と楽しそうに話しており、私と付き合っているわけでもないので、他の女性の相談に乗ったり、ごはんに行くこともありました。
それがつらくなってきた私は、「君はいろんな女の人とごはんに行ってチャラ男だよね!」とある日夫に言い、その言葉で私からの好意を感じた夫は、何日か経ってから告白してくれました。
この人でいいのだろうか?という疑問が出なかった。
結婚を決断したポイントは「他にもっとよい男の人がいるかも」と思わなかったからです。
今までは、付き合っていても頭の片隅にそれがありました。
だって、まだ20数年しか経っていないし、出会ったことがある男性だって限られているのに、なぜ「この人と数十年の人生を共にしたい」と決められるんだろう、と思っていました。
しかし、夫に対してはその疑問が出ず、これからも一緒にいる想像がなんとなく出来たからです。
今まで「人と一緒に暮らすなんて無理かも」と思っていた私が、「この人となら一緒に暮らせるかも!」と思えたからです。
”良き妻”でいることよりも大切な事。
結婚できて、まずはもうこれからは結婚相手を探さなくてい良いというホッとした気持ちになりました。
自分にも気を張らずに男性と過ごすことが出来るのだ、ということが嬉しかったです。
自分のことを好きになってくれる人がいるというのは、自分にとっても大きな自信になりました。
同時に良き妻でなければ、と自分に無駄にプレッシャーをかけてしまうこともありましたが、結婚して数年経った今では、「良き妻」でいることよりも「二人で楽しく過ごせること」の方が大切だと夫に教わりました。
男の人は自分から好きにならないと夢中にならない。
高校生のときに「特別かわいい人以外は、異性から寄ってくる機会は少ない」ということを感じ、自分が「努力しなくても彼氏ができる人間」ではないんだ、と少しばかりのショックを受けました。
専門学校時代は「それなら自分から行く!」とばかりに自分から好きな人にはぐいぐいと行きました。
しかし、たとえそれで付き合えたとしてもなんだか違う。
「好き」の大きさが違う。
男の人は自分から好きにならないと夢中にはならないんだ、ということを感じました。
そこからは、「相手から好きになってもらう」をテーマに恋愛のマニュアル本を読んだり、モテている子のしぐさや恰好を真似てみたりしました。
合コンや街コンにも参加しました。
元気なキャラは私には難しかったので、清楚な雰囲気の服を着て、丁寧な対応を心がけたところ、誘ってくれる男性も現れました。
夫と親しくなる前に、今まで好きになった人とは全く違う優しくて真面目そうな男性と付き合うことになりました。
自分からアプローチをかけたわけはなく、相手から好きになってくれた。
そのことが最初はとっても嬉しくて、「女」として認めてもらえたようでテンションが上がりました。
しかし、それは長くは続きませんでした。
彼といる未来の想像は難しかったですし、「優しくて真面目な彼」としか私は彼を見ていなかった。
別れたときに聞くと彼も「別れた彼女と反対の性格の私」と付き合ったようでした。
お互い頭で思い描く条件で相手を選んだのだけれども、気持ちは違うようだった、という結果でした。
そこで最終的に私が思ったのは、「相手が女性だったときに友達になりたいか」です。
友達は条件で選ぶわけではない、なんとなく楽しいから傍にいる。
それが男性だったとしても同じことだと思ったのです。