
誰とも付き合うことなく社会人になりました。
学生時代は片思いばかりでした。
好きな人に気持ちをなかなか伝えることができませんでした。
密かに思っている自分に酔っていたのかもしれません。
ただ一度だけ告白したことがあります、 高校生の時のことです。
一学年上の先輩に恋をしていて、最後に気持ちを伝えたいと思い、勇気を振り絞り告白しました。
結果は玉砕。
このことから、ついついその先輩と他の人を比べるようになりました。
先輩への恋心よりも強く好きになれる人はなかなかおらず、誰とも付き合うことなく、社会人になりました。
20代後半になると、周りも結婚の話が多くなってきたので。
結婚に関して焦りはありませんでした。
親類も晩婚が多く、そういう家系なのかなと吞気に思っていました。
また友人も20代で結婚した人は少なく、焦る気持ちがなかなか湧いてきませんでした。
ただ、20代後半になると少しずつ幸せな話が増えてきて、結婚について、かなり意識するようになりました。
また親も定年が近いと気づいた時に、結婚して子供を見せたいなと思うようになりました。
田舎から出てきたばかりの素朴さがよかったのでしょうか?
出会ったきっかけは、会社でした。
働いていた職場の一つ年上の社員が主人でした。
入社して上司に連れられ挨拶をした時が最初だと思います。
初めて会った時の印象は、シュッとしていて優しそうということでした。
笑った感じや物腰が柔らかかったので、分からないことはなんでも答えてくれそうだと思いました。
結婚後、主人に聞いてみたら、初めて会った時にはきっとこういう子と結婚するんだろうなと思ったそうです。
その当時、田舎から出てきたばかりで、髪の毛も黒く、化粧も薄く、服装も派手派手しくなかったから、素朴さが良かったのかもしれません。
退職をきっかけに連絡先を交換、そして私から告白。
仲良くなったきっかけは、私が退職することになったことからです。
それまでは業務上関わり合うことは多く、話ももちろんしていましたが、お互いに人見知りだったので、会話もそれ程長く続きませんでした。
ただ、私は彼のことは気になっていました。
先輩社員から、「彼は前にケーキを焼いてくれたことがあってね」などと聞いていたからです。
料理もできるんだな~と思った記憶があります。
また、先輩社員たちから聞く話に、彼の悪口やマイナスな部分は全くありませんでした。
なので、きっと本当に優しいいい人なんだろうなと、思うようになっていました。
退職することになり、準備を進めている中で、彼が私のところに来てくれました。
ちゃんと挨拶をしなければと思い、今までお世話になりましたと言おうとしたところ、 彼が「辞めちゃうんですか?」と聞いてきました。
もしかして、私のこと気にかけてくれているのかな? 私がいなくなったら少しは寂しいと思ってくれているのかな? と感じました。
これはもしかしたら脈があるのかもしれないと思い、この機会に連絡先を交換し、退職した後で食事に行く約束を取り付けました!
その後何度か食事をしたりし、仲を深めて行きました。
これはもう相手も好きでいてくれてるはずだ!と思い私から告白しました。
結果はOKでお付き合いがはじまりました。
一緒にいてくれるだけで、安心でき、楽しさを感じる。
結婚を決意したポイントは特に無かったと思います。
とにかく一緒にいると落ち着き、何を話していなくても楽しいと思えました。
こんな人は他にいないと思い、ずっと一緒にいたいな~、それって結婚しか方法がないんだろうな~、と思うようになりました。
彼は最初の印象もあり、付き合い始めてからずっと結婚を考えていてくれたようです。
その後お付き合いは5年以上続きましたが、気持ちはお互いに変わらず仲も良かったです。
彼の仕事も落ち着き、私も仕事が落ち着き、お互いのタイミングがぴったり合いました。
たぶんこのタイミングしかないんだろうなと二人とも思い、結婚することを決めました。
結婚してからの方が”好き”が大きくなりました。
結婚できて本当に良かったです。
大好きな人が一緒にいてくれるだけで力強いです。
付き合っていた頃よりも、大好きな気持ちは増えました。
なんで結婚しなかったんだろうと思うくらいです。
また、以前の別々に暮らしていた時のことを思い出せないくらい、二人でいる生活がしっくりときています。
付き合っていた時は悩んでいたり、不安に思うこともありましたが、今となっては何を悩んでいたんだろうかと疑問に思うくらい、今幸せです。
他人がどう思おうが、好きな気持ちは変わらない。
婚活に関して、私は全然努力をしていません。
ただただ彼と一緒にいたくて、彼に嫌われたくない、捨てられたくないと思っていました。
だから、いつも会うときは綺麗にしようと思い、洋服や身だしなみには気をつけていました。
また、一緒にいるとき落ち着けるようにしたいと思っていました。
話をじっくり聞いたり、彼の好きそうなものをリサーチしてみたり。
たまに夜電話をしていて、眠くなって話をあまり聞けないこともありましたが、なるべく話を聞くようにしていました。
本当に一日の行動を全て聞くくらいです(笑)
なので、会話に困ることも話す内容がないなどの悩みはありませんでした。
むしろ会えていない期間も、電話で話していたので、お互いのことはよく分かっていました。
たまに友人や知人から、付き合いの長さから浮気の心配を聞かれましたが、毎日のように電話をしていて浮気ができるとも思えませんでした。
ただ、そういう他人からの言葉で不安になることも多くあったので、なるべく人に恋の話をすることはしなくなりました。
結局、他人がどう思おうが、好きな気持ちは変わりません。
不安になるだけ無駄なので、他の人の意見は聞かず、とにかく彼の言葉や態度を見て信じるようにしていました。
彼の話し方や態度はいつも私を思っていることが伝わりました。
体調が優れないときも、声などで分かってくれました。
付き合いが長くなって信頼関係も強くなっていたのかもしれません。
信頼関係はやはり付き合いの長さや関係性にもよると思いますが、自分が弱っている時に相手がどう対応するのか、ということは一つの指針になると思います。
情熱的な気持ちを持ち続けることも大切ですが、相手のことを冷静にチェックできることも重要だと思います。
盲目的になりすぎないように気をつけてください。