
モテ女から干物女に・・・
23歳頃まではとにかくモテました。
自分でもあの時の自分は輝いていたと思います。
私は性格が悪いのですが、それでも若さゆえモテました。
23歳頃までモテまくっていたので1人の人と長続きしない、すぐ浮気するを繰り返していました。
何人とお付き合いしてそれがどんな人だったかもう全部は思い出せません。
しかし、ピークを超えるとパッタリとモテなくなりました。
それまでモテてきたせいで自分から異性にアプローチした経験がないため方法が分からず、25歳頃には完全に干物女に成り果てていました。
このままじゃいけない、とは思いながらも堕落した干物生活に甘えた自堕落な暮らしをしていました。
性格の悪い私と結婚してくれる人はいない
結婚に関しての焦りはありませんでした。
私は自分の性格の悪さを自覚していたので、こんな私に人生かけて付き合ってくれる人はいないだろうと昔から諦めている部分があったからです。
高校生くらいの頃から一生独身を覚悟していましたし、20代半ばにして1人で住む家を買おうとしていたくらいでした。
電車で同級生とたまたま再会した
出会ったきっかけは電車で会ったからです。
電車の椅子にだらしなく座り眠りこけ、他の乗客の邪魔になっている男がいたので、態度の悪い奴がいるもんだなと思い視線をやったら、卒業以来会っていなかった同級生でした。
知り合いだったのでこれは遠慮しないで済むと思い、久しぶりの再会にも関わらず彼の頭を引っ叩いて無理やり起こし邪魔にならないように座り直させました。
一応再会を喜ぶ会話はしましたが、特に会話が弾んだわけでもありませんでしたし、
別れ際「また飲みに行こう」とお互い口にはしましたが、連絡先も知らないままだったので大人の別れのあいさつ程度にしか考えていませんでした。
仲良くなったタイミングで、彼から「もうこれ付き合ってるよね?」の言葉。
数日経って高校時代の女友達から「(今の旦那)くんが連絡先知りたがっているので教えてもいい?」と連絡が入りました。
承諾すると数時間後彼から、「こないだ飲みに行く約束をしたのに連絡先を知らないことに気づいたので、連絡先を聞きました」とメールがきました。
おいおいこいつ本気だったのかよと、少し思った私は、「今は忙しいから落ち着いたら行こう」と返しました。
それ以来メールはこなくなりました。
それから寒い冬が来てクリスマスを1人で過ごし年末だと思っているうちに、年が明け新年を迎えました。
すると彼から、「あけおめ。今年こそ飲みに行こう!正月はさすがに休みっしょ?」とメールが来ました。
1人暮らしをして実家にも帰らなかった私は、確かに正月休みを持て余していたので、彼の誘いに乗ることにしました。
次の日、近所の居酒屋で2人だけの新年会と銘打った飲み会が始まりました。
彼と沢山喋ったのはこれが初めてでしたが、とても楽しかったことを覚えています。
彼はあまり物事を深く考えない性格で、私が意地悪を言っても全く響かないメンタルの持ち主でした。
そこから意気投合し、家が近いこともありほぼ毎日のように仕事終わりに飲みに行くようになりました。
ある日彼が「もうこれ付き合ってるよね?」と聞いてきたのが告白と言えば告白なのかもしれませんが、テレビドラマでみるような一世一代の告白はありませんでした。
彼の熱意に押され、半ば勢いで結婚を決めました。
お互い30歳という年齢が見え始めてきた頃、彼はしきりに結婚を話題に出すようになりました。
私と言えば全く結婚願望がなかったので、その話題は毎回流していました。
しかし彼がすごく真剣に結婚したがってくれる姿を見て、こんなに言ってくれるなら一度くらい結婚してみるのもいい経験になるかもしれないと思い半ば勢いで結婚するに至りました。
私は元々好奇心は強いタイプなので結婚がどのようなものなのか知りたかった気持ちもありました。
”結婚できなかったかわいそうな人”にはならずに済んだ。
一生独身でも構わないと思っていた独り身の私が、当時一番恐れていたことは、「世間から結婚できなかった可哀そうな人」という目で見られるということでした。
現在はそこを回避することができたという点ではよかったなと思っています。
バカなふりをして立ち回ることも、時には必要。
まず最低限の身だしなみは必要だと思います。
若ければそれだけで男の人が寄ってきますが、年齢を重ねれば誰も寄ってきません。
そこで若いころのプライドだけ持ってるとなると、男はさらに遠巻きになっていくと思います。
私も彼と付き合ってからは逃げられないよう体重キープの努力や、流行の化粧の勉強、美容エステ通いなどをして干物女のような行動は控えるようにしました。
よく街で、若くモテた時期で時が止まりメイクなどもそのままを維持している女性を見かけますが、あれは本当に「私は行き遅れです」とプラカードを下げて歩いているようなものなので止めた方がいいと思います。
私は彼にすごく愛されていると思っていましたし、私の愛よりも彼の愛の方が大きいことを知っていましたが、同時にそれが逆転する恐怖が常にありました。
結婚願望こそなかったものの、だからといっていつ振られても問題ないというスタンスではなかったのです。
だからこそ常に愛される女でいようと見た目に気を使っていたんだと思います。
また自分には絶対に曲げられない考え方や信念があり、ついポロっと出る意地悪を自覚していたからこそ、その他のできる範囲は全て彼に合わせようと意識していました。
それでもつい性悪が顔を出す瞬間はありましたが、普段猫を被っているおかげ?で彼もさらっと流してくれることが多かったです。
お互いありのままの姿を見せて結婚できれば何より一番幸せなことですが、そこはやはり他人同士なので無理な面もあるでしょう。
多少はバカなふりをして計算し、上手く立ち回ることも必要だと思います。