
私のいちばんの悩みは「強気な性格」でした。
初めて彼氏ができたのは高校2年生の17歳の時でした。
通学路が同じだった事から、徐々に話すようになりお付き合いをはじめました。
趣味や会話のテンポも合い楽しかったのですが、受験でお互い勉強に集中したいという理由で別れました。
そして大学時代には2人の年下男性とお付き合いをしました。
どちらも気遣いができて温厚で、とても優しく、私の意見をいつも優先してくれました。
しかし自分の意見をあまり言ってくれない事に物足りなさを感じるようになり、次第にうまくいかなくなったので別れました。
社会人になり会社の先輩にアプローチされましたが、その方もとても優しい人でした。
しかし今までと同じように、優しさだけに物足りなさを感じてうまくいかなくなると思い、お付き合いする事はありませんでした。
その後は積極的に出会いを求めて合コンにも行きましたが、良いなと思う人には巡り会えませんでした。
自分の顔に自信があったわけでも、スタイルに自信があったわけでもありません。
1番の悩みは私の強気な性格でした。
もともと結婚願望は強い方でした。
結婚に関して焦りはありました。
就職を機に県外へ出たので周りに昔からの知り合いはいなくて、はじめから人付き合いをしなければいけないという気持ちがあったからです。
また、もともと結婚願望が強く、周りから「まだ若いから大丈夫だよ!」と言われても、友達の結婚報告を耳にすると自分の現状と比べてしまいました。
本当に自分が結婚できるのか、焦りよりも不安の方が大きかったです。
友達にすらなりたくない男。
出会ったきっかけは会社の人に誘われて行ったサークル活動でした。
最初から名前にちゃん付けで馴れ馴れしく話しかけてくるし、金髪だし。
「なんてチャラチャラした奴なんだろう」と第一印象は最悪だったのを覚えています。
付き合いたくないというよりは、友達になるのすら無理かもしれない…と思いました。
後から今の主人に聞いた話によると、主人も私の第一印象は良くなかったみたいです。
「可愛い!というよりはちんちくりんで変なやつだなって思った」と言われる始末。
お互いに結婚するなんて思いもしませんでした。
ドライブの最中、車中で「好きな子できたんだよね」。
初めてサークル活動で出会ってから1年間くらい、私はサークル活動に行くことはなく、主人に会うこともありませんでした。
たまたま会社の先輩とサークルの人達とでバーベキューをする事になり、私も誘われて行くと、そこに主人も来ていました。
少し話しをして、「今度サークルで大会に出るから応援に来てよ!」という流れから連絡先を交換しました。
実は、アプローチを受けていた会社の先輩と主人がとても仲が良く、先輩と私をくっつけるために私の連絡先を聞いたのだと判明したのは付き合ってからの事でした。
そんな事は知らずに頻繁に連絡を取り合うようになり、その当時私はスポーツカーに乗っていたので「車に乗せて!」と頼まれて2人でドライブを楽しむ仲になっていきました。
そして、応援に来てほしい!と言われた大会の前日、「今から、ドライブ行こうよ!」と真夜中に連絡がありました。
私は戸惑いながらも承諾し、2人で街を見渡せるちょっとしたデートスポットに向かいました。
そこへ向かう途中、 主人「俺、好きな人できたんだよね」 私「えーっ!どんな子?相談乗るよ!」 と、恋話で盛り上がっていました。
そして目的地に着いて2人で並んで話し始めました。
主人「その人はね、すっごい明るくて。美人じゃないから緊張しないでなんでも話せるんだけど…」
私「なに。その子、○○くんの気持ちにまだ気づいてないんだ?」
主人「…」
次第に口数が少なくなっていき顔を合わせずにごにょごにょ言っていたので
私「……。…⁉」
鈍感な私はその時初めて主人の好意が自分に向けられていることに気がつきました。
そこからはお互いに好きになる気持ちを止められませんでした。
もともと主人は会社の先輩を応援して私とくっつけようとしていたので、わたしに好意を持ってしまったことをとても悩んでいました。
私も板挟み状態で苦しかったですが、会社の先輩には主人を好きになってしまったのでお付き合いできませんと伝え、主人との交際がスタートしました。
優しいだけじゃなく、”決断力”があるところに惹かれました。
結婚を決断したポイントは年齢的なタイミングもそうでしたが、何より主人の人柄に惹かれて「この人とだったら結婚したいな」と思ったからです。
今までお付き合いした人とは違うものを感じました。
というのも、ちゃんと自分の考えを持っていて、まさに我が道を行く、という人だったのです。
今まで私が男性に求めていたのは、いざという時の決断力だと思いました。
実際に、結婚すると決断しなければならない機会が多くありました。
その時に引っ張っていってくれる人は、例え失敗してもそれを失敗で終わらせない強さがあると思います。
私もその性分なので人生のパートナーとしてお互いに尊敬できると感じ、結婚を決断しました。
結婚できて、高まる優越感と安心感。
結婚できて、はじめは浮かれていたのだと思います。
こんなに幸せな事はそうそう無いと、婚約時から周りに言いふらしたくてたまりませんでした。
籍を入れてからは結婚報告と題してSNSで拡散しまくりました。
自分が充実しているという優越感と、これでひと安心という気持ちがありました。
もちろん、これから両親のようにいつまでも仲の良い夫婦でありたいという思いも、親孝行していきたいという思いもありました。
一生懸命頑張る人は人を惹きつける。
婚活として行ってきたとは断言しませんが、とにかくたくさんの人と関わりを持つようにしました。
まずは人と出会わなければ運命の相手とも出会えないと思ったからです。
合コンや婚活パーティーに行ったこともありますし、それ以外でも会社の人を通じてサークル活動に参加したり出かけた先で出会った人と話をしたり、人と関わることを大事にしてきました。
コミュニケーション能力だったり、知識、技術など、人と関わった分、自分のスキルアップに繋がると思います。
でも、外にアンテナを張りすぎて、身近な存在に気がつけないこともあるかもしれません。
そんな時には焦る気持ちはあるかもしれませんが、自分磨きをするのもいいかもしれません。
例えば趣味の編み物をしてみたり、こった料理に挑戦したり、映画を見てリフレッシュしたり。
自分の時間を過ごせる人って、自然と心に余裕が出てきて魅力的に見えることってありますよね。
いっその事、仕事に打ち込むのもありかもしれません。
何かを一生懸命頑張る姿は人を惹き付けるポイントですよね。
私は主人と付き合ってから自分磨きを始めました。
それまで一人暮らしで料理も簡単に済ませていましたが、初めて他人のために料理が上手くなりたい!と努力をしました。
他にも、いつでも可愛いと思われたくて身だしなみには気をつけるようになり、脱毛にも通いました。
ムダ毛処理をしているところを見られたくなかったので同棲する前に!と思い立っての行動です。
やはり出会うまでの過程も大事ですが、出会ってからボロが出ないように、ある程度の家事はできるようにしておきたかったですね。
こういう努力をしている姿は見られたくないし、知られたくもありませんが、あえてそれを見せることで好感度の上がる男性もいるので、テクニックとして使うのもありかもしれません。