
好きすぎて「尽くす」加減が分からなかった。
私は男性運が無いのが悩みでした。
母性本能が強いのか、何でもしてあげたくなっちゃうんです。
自分が疲れていても食事を作ったり、記念日をお祝いしたり 遊びに行く時は飲み物を買って行ったり・・・。
気の利く女性と思われたいのも正直ありましたが、彼のことが好きになると喜ぶ顔が見たくてついやり過ぎな位に尽くしてしまうのが私のいい所でもあり、悪い所でもあったのかな・・・と思います。
実際過去にお付き合いしていた男性は皆最初は喜んでいましたが、段々慣れてきたのか、女性関係や金銭面でもだらしなくなっていきました。
男運がないというか男をダメにするタイプの女だね、とよく周りに言われて居たのが当時は凄く傷付きました。
ただ好きすぎて尽くす加減が分からなくなって居たので私のせいもあるんだけど、 好きだからどうしようもない・・・と言う気持ちでした。
将来を考えていない男性とはお付き合いしない。
結婚に関して焦りはありませんでした。
親友や後輩、先輩など仲のいい人はほとんど結婚して子供も居ましたが、私は当時の職場が好きで毎日が楽しかったからです。
また、独身の子だけで、独身の会という物を作って食事に行ったりお酒を飲みに行ったりしていたのでそれなりに充実していた為、彼氏が欲しい!結婚がしたい! と言う気持ちは「まあ、いずれ出来たらいいな!」程度でした。
そしてやはり過去の恋愛から学んで、あまり尽くしすぎないというのはやっぱり私には難しい、だから、次に尽くす相手は結婚も考えれる相手にしよう!と決めていたからです。
なので出会いはあっても、将来を考えていないような男性でしたら、お付き合いはしないと決めていました。
出会いはバー。顔はお互いにタイプではなった(笑)
出会ったきっかけは結婚する6年程前。
当時夫は、私が友人に連れられて行ったバーの代表でした。
友人がよくその店に行くということで何回か一緒に行きましたが、夫と会話する事はほぼありませんでした。
先輩や他の友人も行っていた為、夫と私の共通の知り合いがいる事も分かりました。
私達の関係性は知り合いの知り合い程度、もしくは、バーのマスターとたまにくるお客さん。
正直顔はお互いタイプでは無く、当時はお互いに絶対付き合うのは無理!と思っていましたよ(笑)
偶然の再会、の連続。
話していくうちに、次は私が昔働いていた飲食店に夫がお客さんとして来ていた事が判明!
なんと実は私達どちらも覚えていたんです。
私はお会計の時なんか凄く無愛想な人だなと思っていました(笑)
覚えていたのは夫の変な格好のおかげです・・・(夫は個性的なファッションです笑)
夫は覚えいたけど、うろ覚え程度位で「あ~なんか若くて言葉遣いも接客態度も悪い定員さんだな~」と思っていたそうですよ・・・笑
2回もそんなにいい印象がなかったのに、後から判明した一回目の出会いもこれまた最悪でしたから笑いましたね。
そんな夫とですが、特に連絡先も知ることもなく、私も友人に誘われない限りは、バーに1人ではいくタイプではないのでしばらくは疎遠でした。
ですが何と次にまた再会します。
再会場所はなんと美容院!笑
私が通っていた女性専用サロンですが、リニューアルして系列店の男性サロンと一緒になったんです。
なんとそこでお互い「あっ!!こんにちわ~」ってなりましたね。笑
そこから後日バーに友人と行った際は、この間美容院であったねーなんて会話をしたり、美容院であえばまたお待ちしてます、また友人と行きます、なんてたわいもない社交辞令のような会話をちょこちょこする程度でした。
彼とお付き合いしたのはその出会いから約6年後。
次はなんと飲食店で再会したのです。
実は夫は当時結婚を決めていた女性の為にバー経営を辞め、安定した収入を求め、お昼の仕事として飲食店の会社に就職。
しかしその後婚約破棄・・・と言う事があったそう。
その時夫には新しい彼女、私には彼氏が居ましたが、お互いにパートナーに対しての不満や相談をし合う内に惹かれ合い、それから1年程して、お互いパートナーと別れた後、交際がスタートしました。
最初はお互い悪い印象なだけあって、数年経った今お互い大人になりこんな一面もあるんだ、 こうゆう所が素敵だな・・・と思うようになり上手くいったのかなと思います。
結婚は運とタイミング。妊娠したのはそういうタイミングだったから。
結婚を決断したポイントは妊娠でした。
できちゃった婚なんですよね、私達。
元々お互い数々の失敗した恋愛に疲れていて、次に付き合う人とは結婚したいと思っていたので、ふみ切るいいきっかけになったのかなと思います。
今はできちゃった婚もそんなに悪いイメージもないですし、お互いの両親も快く賛成でした。
しかしいざ本当に結婚、出産となるとお互い不安になり小さい事で喧嘩したり言い合う日々が続いたので、その時はもうこんな人と結婚出来ない!なんて思いましたね(笑)
友達にも言われていましたが「結婚なんて運とタイミング、後は踏み切るかどうか」そう言われていたので、それもそうだなと思いました。
ここで子供を授かったのは幸運、幸せな事、私が結婚するのはこのタイミングだったんだ、なら、踏み切ろう!この人と人生共にしよう!そう思えた瞬間でした。
ぶつかり合い、乗り越えることで自信に繋がる。
結婚できて、本当によかったと思っています。
夫とは夫婦ですが、元は他人なのでぶつかることはもちろんあります。
しかし、それを乗り越えた嬉しさと言ったら他にないです。
分かり合えた嬉しさと夫婦としてこれからやっていく自信になります。
元々私の両親は離婚しているので、結婚に対しては少しドライなタイプだったのですが、こうも変わるのか!?と自分でもびっくりしています。
尽くす、ではなく、「相手のことをちゃんと考える」ということ。
夫は世間的に言うとオシャレさん(私は個性的だな・・・うん・・・としか思っていませんが・・・笑) なので夫と付き合っている時は夫の好きそうなファッションをしていました。
可愛い系のファッションが好きだったのですが、たまに大人っぽいカジュアルなファッションをしたり、帽子や伊達メガネなどワンポイント足したりギャップを見せました。
そしてやはり家庭的な一面も見せたかったので、夫が好きだと言った料理は覚えて、失敗しても何度でも作りました。
美味しいって思われたい、家庭的って思われたい必死感が引かれるかな?と思っていましたが、夫はそんな私の必死感を努力して一生懸命なところが好きだと言ってくれます。
そして調子に乗って、またそのメニューを作る・・・
これは付き合いから同棲、結婚しても変わらず毎日夫が喜ぶ食事を作る・・・そんな日々です(笑)
胃袋を掴めとよく聞きますが、ほんとにその通りだと思います。
美味しい料理を作るにはそれまでに手間暇かけます。
失敗するとどうしたら次は美味しく出来るだろう?美味しく出来たら喜んでくれるかな?といつも相手の事を考えています。
それが夫にも伝わっていたんだなと思うと、とても嬉しい気持ちになります。
過去の男性は、私が尽せば尽くす程どんどん甘えそれに私もしんどくなり、上手くいかなくなるパターンがほとんどでしたが、夫は食器の片付けやお皿洗いも手伝ってくれ、テーブルまで拭いてくれています。
あぁ、結婚ってこうゆうことなのかな、夫婦が協力するってこうゆうことなのかな、と日々感じています。
結婚した今は、職場の方や友人等にはなるべく夫を立てるようにしています。
立てると言っても褒めまくって持ち上げるのではなく、夫の悪口は言わない、妻だからと言って強そうな偉そうな態度を取らない、そんな小さな事ですが・・・。
それでも夫のおかげで家族皆が生活出来てるんだよ、ありがとうと言う気持ちが伝わっていればいいなと思っています。