
焦りを感じ、お見合いサイトと婚活パーティーを利用!
大学卒業後、私は営業として働いていました。
将来は結婚して子供も欲しいなぁなんて漠然と考えながらも、日々の仕事に追われ、気付けばあっという間に4年もの月日が経っていました。
このままでは結婚どころか出会いも無いとようやく気付いた私は、早速婚活を開始。
今まで誰ともお付き合いしたことの無かった私にとって、合コンは少々ハードルが高く感じられたため、お見合いサイトと婚活パーティーを利用し、結婚相手を探すことにしました。
しかし結局、気の合いそうな方は数人いたものの、仕事が忙しくデートをキャンセルすること数回・・・。
誰ともお付き合いするまでには至れませんでした。
結婚どころか、”今日、何時間寝られるか”という世界。
結婚に関して焦りはありました。
日々の仕事に追われ、頭の中は常に仕事の事と、今日は何時間寝られるだろうかという心配だけ。
職場は殺伐とした雰囲気で、色っぽい空気など皆無でした。
そのまま流されるように働き続けてあっという間に4年が経ち、このまま自分から出会いを求めて行動しなければ一生結婚なんて出来ないと気付きました。
同じ会社のイケメン男性を紹介してもらうことに。
婚活サイトや婚活パーティーに精力的に参加したものの中々結果が出ず、もう結婚は無理だなと諦めかけていました。
そんな時会社の同僚から紹介されたのが後の夫となる男性でした。
私の働く会社に転職してきた彼もまた、女性の少ないメーカー勤務で出会いを求めていたそうです。
事前に同僚から彼の写真を見せてもらっていたのですが、私の好みど真ん中のイケメンで、私は実際に会える日がとても楽しみでした(笑)
また、同僚から彼の好みはスリムな女性だとも聞いていたので、初対面の日は気合を入れてショートパンツをはいていきました(笑)
病を患い、2ヶ月間実家で療養する事に。
彼との初対面の日を心待ちにしていたある日、会社の健康診断で私に病気があることが発覚しました。
病院の先生からはストレスによるものだろうと言われ大ショック。
取り敢えず仕事量はセーブして、薬で治療をしていきましょうということになりました。
そして迎えた初対面の日。
初めて見た彼は、想像より少し太っていたけれど、とても格好良く、私はすぐに彼のことが好きになりました。
病気のことも話しましたが、彼は敬遠することもなく、むしろ病気のことを勉強したりもしてくれて、彼も私のことは少なからず良く思ってくれていたようでした。
そしてその後メールでのやり取りをするようになりました。
そんなある日、私は仕事の無理が祟ったのか、仕事中に倒れ一週間ほど入院することになりました。
そして先生にしばらく休職し実家に帰省することを勧められたのです。
彼にそのことをメールで伝えたところ、夜中に病院まで来てくれることになりました。
薄暗くなった病院のロビーで彼のことを待っている間、私はとても不安でした。
2ヶ月もの間、遠い実家にいて彼と会えない状況で、彼との関係が途切れてしまうのではないかと思ったからです。
しかし、病院まで来てくれた彼は「2ヶ月間そばにいることは出来ないけど、一番に支えられる存在でありたいと思っている。そのためにも彼氏になりたい。」と言ってくれたのです。
彼の言葉が本当に嬉しかったです。
そして2ヶ月の間、そしてそれ以降も本当に一番に私を支える存在となってくれました。
私の人生について真剣に考えてくれている言葉。
結婚を決断したポイントは、彼からのプロポーズの言葉でした。
2ヶ月の休職の後、職場に復帰したものの、私の仕事を他の人に押し付けていた形だったので、職場の雰囲気は決して良いものとは言えませんでした。
それでも働き続けていた私を見て、彼が「結婚して子供を生もう。それで子供を育てながら自分の人生を大事にゆっくり考えよう」と言ってくれたのです。
子供は結婚したらいずれは欲しいとは話していたので、彼からのプロポーズを受けました。
そして子供を生み、仕事から離れることで、自分の働き方がいかに無茶苦茶だったのかを客観的に見ることができるようになりました。
辛かったら仕事をやめればいい、と思えるようになった。
結婚できて正直安心しました。
ズルイ考え方ですが逃げる先が出来たな、と。
本当に辞めるわけではなくても、辛い時に仕事を辞めても何とかなると思えると、かえって気を張らずに仕事が出来るようになりました。
また夫も同じ会社なので、仕事の悩みや愚痴も話しやすいです。
結婚する前まではいい格好しようとして、仕事の愚痴は殆ど言ったことが無かったのですが、今では駄々漏れ状態です(笑)
私にはお見合いサイトは合いませんでしたね。
私の場合、良くも悪くも病気の影響が大きかったと思います。
まず、いくら彼が好みの男性でも、仕事に追われる日々の中で、彼のことを考える余裕、彼と会う余裕は生まれなかったのではないかと思うのです。
病気になり、強制的に仕事量をセーブすることになって初めて、仕事以外のことをゆっくり考えることが出来たと思います。
その中で自分のこれからの将来のこと、仕事との向き合い方、結婚のこと・・・、そんなことを考えた時に、本当に絶妙なタイミングで彼と出会い、彼との未来を考えることが出来たのだと思います。
また彼の好みの女性は「スリム」であることと「美味しそうにたくさんご飯を食べる」ことだったのですが、何故か見事に私の病気の症状の一つである「体重減少」と「食欲増進」が彼の好みに合致していたことも功を奏したと思います(笑)
むしろ付き合ってからの方が、病状が回復してくるにつれて体重が増えてきてしまい大変でした。
更に言えば、彼は長男で責任感の強いタイプだったので、病気で働けなくなった私を見て放っておけないと思ったのではないでしょうか。
そういった意味でも私は偶然にも彼の好みと弱点を見事に突いていたのです。
正直、彼に出会うまでお見合いサイトに登録したり、婚活パーティーに参加したりしていた時間と労力は何だったんだろうとも感じます。
そして諦めかけた時に思いがけないところで出会いがあったりするものなんだなぁと不思議に感じます。
因みに、私にはお見合いサイトは合いませんでした。
大体皆プロフィールは会話の切欠になるようにか当たり障りの無いことしか書いてないですし、実際に会ってみると話し方が乱暴だとか挙動不審だったりだとか・・・(笑)
案外1ヶ月メールのやり取りするより、1回会う方が相手のことを知れるものなのかもしれません。