
遠距離恋愛は長く続きませんでした
ストレスからかなり太ってしまっていて、学生時代の後半はあまり恋愛ができませんでした。
社会人になってからは、合コンなどもしましたが、なかなかいい出会いもありませんでした。
そんなときに、遊びに行っていた場所で、知り合った彼は、地元にたまたま戻ってきた人で、でも、すっかり意気投合をして、遠距離恋愛をすることにしました。
東京と地元との往復を主に私がしていましたが、だんだんと私が結婚したいという思いが強くなり、彼はまだまだ結婚は考えられない、という状況で、最終的に別れることになってしまいました。
それからしばらくは彼氏がいませんでした。
親からのプレッシャーはなかなかのものでした
遠距離恋愛をしていた彼とならば、結婚したい、と強く思っていましたが、それは結婚願望があるから、というのではなく、単に、遠距離恋愛につかれた、それだけでした。
自分自身が結婚願望があるわけではなかったのですが、親が、私の妹のことを考えて、私に早く結婚をしてほしかったらしく、プレッシャーを随分かけられました。
お見合いしろとか、いろいろと言われました。
年上の彼から、”落ち着いた家庭”をイメージすることができた。
彼氏と別れてしばらく、彼氏ロス状態でしたので、はっきりいって、少々落ち着きたい、という思いを強く抱いていました。
そんなとき、既婚者の友達が、今の夫を紹介してくれました。
旦那さんの勤務先の取引相手の人でした。
年齢的には私よりも結構上でしたので、それまで付き合っていた彼氏に比べると落ち着いているように思え、大人の男性としてみることができました。
こういう人と結婚したら、きっと落ち着いた家庭が築けるのかもしれないな、そんなことを思っていました。
長期出張の話を断り、彼との結婚へ突き進みました。
友達の紹介、というパターンですので、とりあえず、しばらくつきあってみる、と思って付き合い始めました。
付き合っているときには、やはり大人の男性ですので、落ち着くことができますし、また、遠距離恋愛で疲れていた私ですので、そばにいてくれるというのはとてもいいものだ、そう思っていました。
ですが、私に、1年間遠方への出張を引き受けてくれないか、という話が持ち上がってしまい、これを断ると職場のなかで、将来の展望がなくなってしまう、ということになりかねない状況になってしまいました。
逆に、その出張を引き受けることにしたら、元の職場に戻ってきたとしても、数か月で海外へ派遣されることも充分考えられました。
今の夫に、そういったことをなにげなく話したら、
結婚をしたいと考えていて、自分の年齢的には、1年間離れて過ごして、その間待つということはできにくいし、そのあとも、海外派遣があるかもしれない仕事を続けてもらう、というのは、ちょっと受け入れられない、
と言われてしまいました。
自分のキャリアと、今の夫の考えていることとを比較して考えたのですが、結局、自分が遠距離恋愛に疲れたという過去のことを考えると、やっぱり出張の話を受け入れることができない、そう判断してしまいました。
そのため、出張を断ったので、そこからは自然と結婚へとまっしぐら、の流れになってしまいました。
遠距離恋愛の疲れを癒してくれた「包容力」
結婚を決断した一番のポイントは、やはり遠距離恋愛の疲れをいやしてくれた大人、ということでしょうか。
遠距離恋愛をしていた彼氏は私と年齢的に近かったので、喧嘩もよくしました。
ですが、大人の今の夫とは、喧嘩をする、ということはほぼありませんでした。
私のある意味、わがままを何でもきいてくれる、それくらいの包容力がある、そう思っていました。
その包容力で遠距離恋愛の疲れをいやしてくれた、そういうことが一番のポイントといえば、そうです。
ですが、タイミング的に、私の長期出張の話があった、ということも結婚を決断せざるを得ない、という状況がつくられてしまいました。
結婚して本当に良かったんだろうか・・・?
結婚できてよかった、そう思えるよりも、なんで結婚してしまったんだろう、という後悔が結構ありました。
なぜなら、付き合っている期間があまりに短かったので、相手の生活の全てを知らずにいたため、生活のあらゆる部分で違和感を感じたからです。
加えて、結婚したことで、仕事を辞めてしまい、そのことでの後悔も頭のなかにあったからです。
ですから、正直なところ、よかった、という感情よりも、これで本当によかったのだろうか、という疑問が残っていました。
結婚と自己実現は切り離して考える
結婚を夢見る人にとって、私の体験はあまり参考にならないかもしれませんが、思うことは、結婚ということと、自分個人の自己実現とは切り離して考えるべきだ、ということです。
結婚自体は私は最終的に後悔はしていません。
その証拠にずっと結婚生活を続けていますので。
子どもにも恵まれ人並みの幸せも持っています。
ただ、自分のキャリアを考えると、そのあと、再び仕事を始めて、最終的に、社会的地位を築くまでには、少し遠回りをしてしまいました。
もし仮にあのとき結婚もして、でも夫と十分話し合いをして仕事も辞めず続けていたら、と思うことはしばしばあります。
そうすると、もっと今よりも社会的地位を高めることができたのでは、とか、違うキャリアを築けたのでは、とかといった思いを抱くわけです。
半面、結婚をしたからこそ、得られた経験も多くあります。
愛するべき子どもを得られたこともそうですし、子育てのなかで自分自身の成長につながることが多くあったからこそ、職業生活で起こったいろいろなことを乗り越えることができた、という思いもあります。
また、人間としても、人はどう評価するか、わかりませんが、個人的には随分成長できたのではないか、と思います。
ですので、まずは、結婚してもよいかなと思う人がいたら、失敗を恐れず、結婚をしてみることをお勧めします。
もし、うまくいかなくても、今時、バツイチなんて勲章みたいなものですから。
ただし、子どもを持つならば、慎重にする必要はありますけど。
子どもは親の人生の付属物ではありませんので。
そして、自分自身の人生、キャリア、自己実現とは切り離して、考えていくことも必要です。
それはそれとして、大切にしながら、結婚生活も手に入れる、それを目指してはいかがでしょうか。