
追われる恋愛に興味はありませんでした。
自分で言うのもなんですが、中学生の頃からモテていたと思います。
告白されることが多かったけれど、思いを寄せられる人のことはあまり興味が湧きませんでした。
大人になってからもたくさん恋愛を楽しみましたが、あくまでお付き合いまでという感じでした。
20代も後半になるなり、結婚となると無理なのかもなと諦め掛けていた頃でした。
性格的に上がり下がりしやすく、それに振り回されてお付き合いした男性は疲れてしまっていたのだと思います。
25歳で行き遅れ??
結婚に関して焦りはありました。
子供が欲しかったので、年齢を気にしていました。
25歳くらいから母に行き遅れと言われ続けていて、私は結婚には向かないタイプなんだと完全にネガティブな気持ちでいました。
類は友を呼ぶといいますが、周囲の友達も独身どころか彼氏もいなかったりして…余計に焦って居ました。
いくつになってもチャラチャラして遊びすぎている気がしていました。
あくまで仕事をきっかけとして紹介してもらいました。
友人がかなり長期にわたり婚活をしていましたが、途中から婚活なのかコネクションを増やす趣味なのかわからないくらい色々な場所に参加していて、そんな中で主人の友人と私の友人が出会いました。
主人のお友達グループと仲良くなった私の友人が、主人と私が同業で同じエリアに勤めていたので、主人に興味を持ったようでした。
そこから私も主人の話を友人から聞くようになり、少しずつ同業者として興味を持ち、仕事の話をきっかけとして紹介してもらうことになりました。
男性として紹介してもらったわけではありませんでした。
初めて会ったときに「この人と結婚する!」
よく結婚する人とは出会った時にビビビッとなると言いますが、まさにそんな感じでした。
全く男性として意識して出会ったわけではなかったので、同業者として話を聞いて色々と感銘を受けました。
そこから今度は飲みに行こうとなるのですが、初めて飲みに行った日は出会って2回目に会う日です。
その日に呑んでいて、お手洗いに立つたびに「おかえり」「ただいま」と言い合う小さな遊びが始まりました。
その、おかえり、と言われた時のなんとも言えない不思議な気持ち…私は当時本当に別れるのかどうなのか中途半端になっている元彼がいる状態で、主人には一切興味がありませんでしたが、おかえりという響きにビビビッと来ました。
結婚する!というよりも、あれ?私のこの人と一緒に生活したりするのかな?一緒に生活するってなに?と、不思議な気持ちが駆け巡りました。
好きとかドキドキするとかとは全く違うような気持ちでした。
そんな気持ちがあった後に、主人は終電で帰らないと言い始めました。
チャラチャラした様子はなく、言葉も多くない、表情もあまり変わらない人でしたが、楽しいからもう少し話そう、君に伝えるずっと前からそう決めてたよと言われ、結局その日待ち合わせが夜7時だったのにも関わらず、朝の10時まで付き合わされました。
当時の私は体調が優れず、お酒を飲むのも久しぶりで、元気な頃は朝まで遊びまくっていましたがそれも久しぶり…
なんて迷惑な人なんだと思いながら嫌々最後まで付き合いました。
付き合っているうちから、いづれは結婚という雰囲気でした。
結婚を決断したポイントとよく言いますが、結局出会ってから結婚するまで、この人と結婚したいのか?と考えたことはありませんでした。
出会ってから付き合うまでが3回目に会ったくらい、もうその頃から結婚の話が出ていたくらいとても積極的に押されました。
なので、付き合う段階でなんとなくもう、この人と結婚するのかなという気持ちでいました。
付き合えば付き合うほどに、もうそういう流れとしか感じていなかったので、あとはタイミングの問題だと思ってお付き合いしていました。
一番は自分が出来なかった唯一のことを、主人が経験していたことだと思います。
仕事に対する情熱がとても強い私だったので、その尊敬の気持ちが根本にあったと思います。
周りに自分を合わせなくても、きっと合う人が現れる。
結婚出来て、私でも結婚出来たなと思いました。
私も主人も、世の中からしたらとても外れていると思います。
なので、主人に出会うまでは、世間に自分を合わせなければ結婚は出来ないと思っていました。
しかし、実際に結婚してみた今思うことは、結婚に定義はなく、自分が自分らしく過ごしていて、その自分にちょうどよく合う人に出会えるかどうかなのかなと思っています。
自分の内面を知ること、そして、自分の身の丈も知ること。
主人と出会う数年前に、仕事のお客様から良い縁談話をいただいたことがありました。
超一流企業のエリートで収入も将来の安定もあり、趣味も素晴らしい方でした。
しかし、そういう結婚は私には無理だということを痛感しました。
婚活として一番大切なことは、自分の内面のことをよく知ることと、自分の身の丈をよく知ることかもしれないと思います。
婚活のために努力したことといえば、たくさん恋愛をして、傷つくことを恐れなかったことでしょうか。
自分の殻に閉じこもって、次の恋愛に進まなかったりしていたら、主人との出会いはなかったように思います。
新しい人との出会いの場において、先入観や決めつけもしないことが大切です。
私の周囲で結婚した子たちを見ると、生まれたままの自分というよりは、行き詰まって自分の弱さを痛感した後に旦那様と出会っている子が沢山います。
自分がなにを大事にしてこれまで生きて来て、これからも生きていくのかということを理解するようになってくると良い出会いがあるのかなと思います。
結婚するまでは結婚をしたらゴールのような気持ちでいましたが、決してそんなことはなく、そこからやっとスタートして自分たちの家庭を持って人生が始まっていくようなものです。
この先長い人生の中で、何を大切にして生きていくのか、それが夫婦にとって同じことであるのかというのがとても大切なような気がします。
結婚をするには勢いも大切です。
深く考えれば考えるほど良いというものではありません。
失敗を恐れてしまってもいけないように思います。
こんなことを言ってはいけませんが、主人と結婚して、生活習慣の悪い夫が早く亡くなったらどうしようと本気で心配していました。
しかし、そこで長生きさせるために夫の何かを変えたら、今の夫ではなくなってしまうかもしれないと思うと、諦めました。
もしものことがあったらいつでも再婚しようと、前向きに開き直って考えるようにしました。
心配しすぎても前に進めません、勇気が必要な時もあります。