
22歳の時に初めて付き合った彼は外国人でした
22歳の時、留学先のアメリカで仲良くなった子のお兄さんだった彼と出会って付き合うようになりました。
2年ほど付き合いましたが、結局私がアメリカで暮らす、彼が日本に来るというどちらにも踏ん切りがつかず、別れることになりました。
外国人の彼とは、いろんな事について議論するのも楽しかったのですが、日本人男性からは鬱陶しがられるのか、それから30歳になるまで特定の彼はいませんでした。
それとやっぱり最初の彼が外国人ということが分かると、なんとなくイケイケのようなイメージがつくのかもしれません。
いわゆる遊び人の噂のある人から誘われることが多くなったりして、「外人と付き合ってたんだから遊んでるんでしょ。」と言われたりしたこともあります。
そのせいかすっかり「もう恋愛はいいや」モードになっていたのです。
お見合いや結婚相談所への登録をするも、結婚のタイミングはなかなか来ない
同期が結婚していく中、職場のお局さんなどからは「あなたはずっと結婚しなくて働いていそう」なんて言われたりして落ち込むことも多かったです。
私だってやっぱり幸せに結婚して愛する人と暮らしたい、という夢がありましたから。
でも美人でもないし、職場の男性たちからもなんとなく「同僚の一人」ということだけで女性として魅力的とは思われていないのはわかっていました。
親はお見合いの話を探してくれたり、結婚相談所への登録を勧められたりと、それなりのプレッシャーがありました。
何もしないわけにはいかないので、お見合いしたり登録したりしましたが、コレという出会いもなかったです。
そんな中でも「私だっていつかはきっと結婚できる」となんとなく根拠のない自信みたいなものは持っていたのです。
それというのも、アメリカ人の彼氏が「物事は一番いいタイミングで起こるようになっている」と言っていたことを、私も信じていたからでした。
夫との出会いは英語サークル。初めから印象は100点満点だった。
夫と最初に出会ったのは尊敬していた英語の先生が勧めてくれた「英語の勉強サークル」でした。
彼は特別講師としてシェイクスピアを読むという講座を担当していたのです。
180センチの長身ながら頭はツルツル、髭があってお腹まわりもずいぶんと貫禄のある体型のイギリス人おじさんでした。
普通に立っていてもクマが後ろ足で立っているようなちょっと不格好な「まっすぐに立てない」感じでしたから、イケメンとは程遠い感じです。
それでも穏やかに日本人の私達にもわかりやすいようにユーモアを交えて教えてくれるので、好感度は最初から100点満点でしでした。
講座の終了後に何回かみんなでお茶に行ったり食事に行ったりすると、シェイクスピアだけじゃなくていろんな雑学にも詳しい面白い人だったのです。
キャンプがきっかけで仲が深まり 初デート へ
授業後のおしゃべりの中、で彼が実はアウトドア派ということがわかり、クラス全員でキャンプとバーベキューをしようということになりました。
私は家の中でまったりしたいインドア派でしたが、その頃から彼にちょっと興味があったので頑張って参加することにしたのです。
テントを設置したりバーベキューの準備をしたりというのは実は私は大の苦手でしたが、とにかく一生懸命にやりました。
不器用なクセにとにかく何かしようという私は失敗も多く、そのうちに彼のほうから「君はこれをして」「じゃあ、これを持ってて」と指示を受けるようになったのです。
自然と「隊長とイケてない部下」みたいなノリになり、彼に何か言われるたびに「イエス・サー」「アイアイ・サー」などとふざけて返事をしていました。
ちょっとサボって一休み、などとお茶を飲んだりしていると「僕の部下はどこへ行ったんだ。」「職場放棄か」と呼びつけられる始末です。
それで「隊長に逆らう」とかいう英単語を先輩格の生徒さんが教えてくれて、「私、謀反を起こします」などと言ってみんなが大笑いという場面も出てきました。
このキャンプがきっかけになって彼から「デートしようよ」と誘われるようになったのです。
理由は「面白くて一緒にいる時にずっと笑ってたから」でした。
一緒に笑い合い、飽きることのない関係。
彼は私よりも10歳年上で、それなりの恋愛歴とバツイチの歴史がありました。
いろんなこともあったと思いますが、そのせいか私が少々食ってかかるようなことがあってもドンと大きく受け止めてくれる安心感がありました。
どんなことを言っても、なにをしても「この人なら大丈夫、ちゃんと私の意見も聞いてくれる」という感覚です。
そして30代という私の年齢、「まあ失敗しても取り戻せないほどの年じゃないし、キズが大きくて立ち直れないほど若くもない」という想いもあったのは事実です。
今思えばこれが一番大きかったでしょうか。
そして彼の方からは何回も「一緒にいてこんなにずっと笑っていて飽きない相手は初めてだ」とずっと言われていたこともありました。
そういう相手に出会うことって奇跡じゃないかしら、と思い始めていたのです。
彼がいることで 心 に余裕が生まれてきた
結婚できて、自分の中でグラグラしていた不安がピタッと治まったという感じです。
何かひとつ芯が通ったというか、重りがついたというか、とにかく気持ちに「余裕」のようなものができたのがわかりました。
両親の態度の変化もあったかもしれません。
口には出さないながらも、私の将来を心配するという雰囲気がなくなったように思います。
何より、自分自身、気持ちに余裕があるからか他人に優しくなったと思います。
最良の出会いはいつも「一番いいタイミング」で起こる
恋愛できないのでは、とか素敵な出会いがないと悩んでいたときに手にした本に、「ルールズ」があります。
内容は賛否両論あるようですが、私には「自分を大切にできなくなる相手との恋愛はするな」と言われているように感じました。
恋愛教則本もいいですが、私はその他にも小説や雑誌など興味のあるものはなんでも手に取るようにしていました。
自分磨きというと外見とか料理などが多いようですが、読書はいろんな人の体験や考え方を安価で知ることができる最良の方法だと思います。
気になった部分や心に残ったことをひとつひとつ寝る前に考えたりしていると、素敵な相手なんていないという想いで時間をつぶすのはもったいないな、となります。
それと、「私にふさわしい人は必ずどこかにいる」「世界は広いのだからきっとどこかにいる」と根拠なくても信じ込むのは大きなポイントだと思います。
婚活をしている人の中には、外見的なことや相手の収入や地位などとにかく「自分以外の誰か」が見て魅力的な人を探しているのでは、という感じです。
そういう人が自分の幸せに最重要かどうかはなんとも言えません。
それよりも「お金持ちじゃない」人を好きになったら「じゃあ私も働く」とか思えるほどの価値を相手に感じられるかどうか、が大切なのではと思うのです。
今の時点で何もかも揃った完璧なお相手、ではなくて、「自分と一緒に幸せになろう」としてくれる相手を探すほうがいいです。
夫と私は今でも「隊長と隊員」ですが、一緒にいろんな事を乗り越えていくための最適の相棒同士でもあります。
夫も私も「自分が相手を幸せにする」と考えているのです。
それから「物事は一番いいタイミングで起こるようになっている」というのは本当です。
若く結婚したからいい、出会いがないから負け組、なんてことは絶対にありません。
自分にとって最良のことはいつも「一番いいタイミング」で必ず起こる、ということをちょっと心にとめておいて欲しいと思います。